はじめてのおつかい
あけましておめでとうございます。
六花です。
2019年初めての投稿なので、「初めて」つながりで初めてのお遣いについて書こうと思います。
みなさんは初めてのお遣い、いつ頃にやったか覚えていますか?
私はおそらく小学校に上がってからだと思うのですが、実際記憶が定かではありません……。
テレビの某番組では初めてのお遣いをする子が小さいことが多いので、娘にも早い時期にやらせたいなという気持ちがありました。
■体験することの利点
まず、幼いわが子にお遣いをさせる価値はなんでしょうか。
以下のことが考えられます。
・自信がつく
独りきりで出かけた、大人と話した、お金を扱った。
「大人に頼らず一人でできた!」というのは子供に大きな自信を与えてくれると思います。
・大人と同じことを体験
「お兄さん、お姉さん」への第一歩。
それは社会勉強の一つとして大きな意味を持つと思います。
・承認欲求が満たされる
お遣いを通して、「人に感謝される」という体験をすることで、子供は自分が人の役に立つ存在であるという喜びを味わうことができます。
教育においては、「あなたのためなのよ」と言うよりも「あなたにこれをしてもらって助かった」と言う方が良いと早稲田アカデミーの塾長がセミナーでおっしゃっていました。
■準備編
娘の初めてのお料理体験はホットケーキでした。
小さいころから読んでいた絵本「こぐまちゃんのホットケーキ」(私も子供のころよく読んでいた)。
我が家ではこの絵本を読んでからホットケーキ作りをするようになりました。
甘いものはあまり食べさせない方針の家なので、甘ーくできるホットケーキはフレンチトーストと並んで大人気!
というわけで、初めてのお遣いはホットケーキに関連するものにしました。
家の近くでお遣いに適したお店を考えてみます。
・車どおりが少ない道を通っていける
・横断歩道を渡る必要がない
・道に迷う心配がない
・…etc(過保護)
……というようなことを勘案した結果、生活道路を通るだけで行ける近所のセブンイレブンに決定。
お店を決めたら、今度は「練習」のために母と一緒にお買い物。
・欲しいものを持ってレジに並ぶ
・母からお金をもらって店員さんに渡す
慣れてきたところで、次のステップ。
・会計前に娘へ財布を渡して、財布からお金を出して支払う練習
・母がレジから離れたところで見守り、一人で品物を買う練習
・店員さんに欲しい商品の場所を聞く練習
・お店の入り口で財布を渡し、欲しい商品を買ってお店の外まで持ってくる練習
足繁く通ううちに、店員さんにも顔を覚えてもらったので「近々はじめてのおつかい行かせます!」と根回し。
うまくいくといいな。
■決行編
当日。
お遣い気分を盛り上げるために、娘専用のお財布を用意。
娘の大好きなアナ雪のお財布。これがあればきっと娘のテンションも上がるはず。
母「お昼ホットケーキ作ろうか?」
娘「うん♪」
母「牛乳がない……どうしよう。」
「牛乳がないとホットケーキ作れないな。困ったな……」
「お母さん下の子の面倒みないといけないからお外出られないんだよな……困ったな」
「娘ちゃん。牛乳買いに行ってきてくれないかな?」
娘「いいよ!」
母「一人だけどいいかな?」
娘「大丈夫!」
今まで一人で出かけたことがない娘にとって、家から目と鼻の先にあるコンビニでさえ、大冒険だったはず。
緊張しているのかやる気に満ちているのか、行きは小走りでお店に向かっていきました。
家から姿が見えなくなり、本当に大丈夫かなと不安になったころ……。
両手で大きな牛乳パックを抱えて歩いてくる姿を発見。
ちょっと目頭が熱くなりました。
我が家はマンションなので、視認できたからといってすぐに会えるわけではなく、娘が階段を使って頑張ってあがってくるのを待つこと数分。
娘「買ってきたよ!」
母「がんばったね!」
そのあと、買ってきてくれた牛乳で美味しいホットケーキを作りました。
■後日談
初めてのお遣いを経て自信がついたようで、二回目のお遣いでは「家の中で待ってて! 玄関の外に出なくてもいい!」と、なんとも頼もしいお言葉。
前は恥ずかしくて店員さんに話しかけられなかったけれど、今は……できるときと、できないときと。
少しずつでも成長してくれるといいな。
治安の悪化などが囁かれる昨今ですが、かといっていつまでも過保護にしている訳にもいきません。
初めてのお遣いは、子供の成長、親離れ子離れの第一歩でもあると思います。
小学校入学前に、小学校よりも近い距離で一度やってみるのも良いのではないでしょうか。
(テレビ番組はバラエティなのでスタッフによる下調べやフォローがあります。劇的でなくても子供の成長にはなると思いますので、子供の発達に応じたお遣いに挑戦しましょう。)