プログラミングを春休みの自由研究にしてみる 14日目[本編2日目]

六花です。
https://komochiduki.net/ikupro/2020/03/13/286/の続き、14日目[本編2日目]です。

シリーズリスト :
1日目 : https://komochiduki.net/ikupro/2020/03/01/234/
2日目 : https://komochiduki.net/ikupro/2020/03/03/238/
3日目 : https://komochiduki.net/ikupro/2020/03/03/245/
4日目 : https://komochiduki.net/ikupro/2020/03/04/250/
5日目 : https://komochiduki.net/ikupro/2020/03/04/253/
6日目 : https://komochiduki.net/ikupro/2020/03/09/259/
7、8、9日目 : https://komochiduki.net/ikupro/2020/03/11/263/
10、11、12日目 : https://komochiduki.net/ikupro/2020/03/12/268/
13日目[本編1日目] : https://komochiduki.net/ikupro/2020/03/13/286/
14日目[本編2日目] : https://komochiduki.net/ikupro/2020/03/15/289/
15-21日目[本編3-9日目] : https://komochiduki.net/ikupro/2020/03/21/302/

結論から言えば、今回は娘の挫折回です。

教師役をする際、生徒役がちゃんと理解しているかを把握するのは意外と難しいです。
非常に些細なことで躓いているだけで、一度進み始めてしまえばどんどん進めることもあれば、表面上は受け答えが完璧なのに、表面上(言葉通り)しか理解していないこともあります。
それを見極めるには、やはり何かを試験してみるしかありません。
そこで前々日までには、普通に教えているだけでは手ごたえを確認できなくなったので、前日から娘自身に書かせてみることにしたのです。

個人的な経験として、初歩の初歩から順番に教えられるのは苦手な人間でした。
それと、今回は時間の制約もあったため、大分ふんわりした(よく言えば横断的な)授業を行いました。
その結果、娘は「struct A{}; A a[10][20]」のような定義に対して、「Aを10個並べたものを20個並べたもの」という英語の直訳のような回答しか出せない状態でした。(Aがどういうものかはわかっていない)
原因はすぐに思い当たります。
説明はしたのですが、「構造体」というものが「変数(と関数)を取りまとめたもの」という概念が理解できていなかったようです。
実際配列や構造体については、自分でプログラミングしてみると必要性に気づきます(いくつも同じような変数や配列を用意するのが非常に面倒なので)。
しかし、今回は時間がなかったので結論だけ話さざるを得ませんでした。(まるで説明の下手な教授の講義みたいですね、反省点です)

話をしていくうちに、更に問題を一つ見つけました
ソースコードを書くに際して、「何を書けばいいんだろう」となってしまっていたことです。「これを書きたいんだけどどう書けばいいかわからない」ではなく、です。
プログラミングというのは簡潔に表せば「設計」「手順書」であって、まさにそのとおりなのですが、自分の考えていることや感じていること、思っていることを言語化するというのは非常に難しいです。
子供の発達を観続けていると、それが如実に感じられます。
例えば子供が何かをやったとき、如何に「それについてどう答えても叱らない」と伝え、実際聞き出せたときに叱らなかったとしても、その後も子供はなかなか自分の考えていることや自分の行ったことの理由を話すことができません。

娘の中では「マスくんが動くゲームを作りたい」という気持ちは揺らいでいません。
しかし、それを実現する方法を形にできていないのです。
事実として、娘はまともにゲームというゲームはやったことがありません。
それ故に、マリオやカービィに実際に触れた子供より想像することが難しいことは確かでしょう。
ですから、私が先にサンプルプログラムを書いて、イメージの一助としました。
それでも娘は構造体のことすらまともに把握はしていませんでした。
娘の中では漠然と「親と一緒に作っていってる」という気持ちだったのが、いざ自分で書こうとしてみたら何もわかっていなかった、という状態なのだと思います。
当然これについては娘の責任ではありません。
飽きさせないようにしつつ、娘に早くプログラミングについて理解してほしいと願っている私の戦略の結果です。
休日を挟んでしばらくは、私の書いたソースと娘の書くソースを往復しながら、娘が書くべき処理について理解を深めていくことになるでしょう。

娘がなんとなく触れたその知識をちゃんとつかんで放さないように誠実な教育を諦めないように頑張っていきたいと思っています。

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