逆上がりの特訓
六花です。
巷では感染性の高い肺炎が脅威となっていますね。
くしゃみや咳を出しやすい私としては、しばらくは引きこもっていたい様な社会情勢になっております。
今回は取り留めもありませんが、娘の話です。
今週末に娘が通っている体操教室で級位認定テストがあります。
そこで今度挑戦する技が「逆上がり」なのですが、この技は娘にとっては大きな意味があります。
何か月も、あるいは一年も前に、娘はあることを言い出しました。
「バレエやってみたい」
体操教室で最低限の運動技能を身に着けた後は武道を嗜んでほしいなと思った私は逡巡しましたが、今まで特に文句も言わず親の希望通りにこなしてくれていた娘の気持ちを無碍にするわけにはいきませんでした。
しかし、それがどれほど強い思いなのか確かめたい私たち夫婦は、まず娘にバレエを理解してもらうことにしました。
そこで、クラシックバレエとモダンバレエの舞台を見に行きました。
数時間ものを何度か行きましたが、息子は飽き飽きしている中、じっと観続けた上で「もっと観てみたい」と話し、色んな曲で踊りたいからとモダンバレエを自分で選択しました。
私たちもここまで意欲を見せられると、結果的に挫折することになったとしても一度やらせた方が良い経験になると考えるようになりました。
ただ、こちらの目的も果たさなければなりません。
そのため、条件として前述の「逆上がり」を体操教室のテストにおいて合格をもらうことを提示しました。
ですから、今回の娘の気迫は十二分です。
ひと月前になっても成功確率は三分の一だったため、私と娘は週末に学校の校庭へ行き、逆上がりの特訓をするようになりました。
すると、高さが微妙に違うからか、靴を履いているからか、全然うまくいきません。
やりすぎると手の皮が向けてしまって練習終了どころか数日間の生活が不便になってしまいます。
そのため、うまくいかずに手が痛くなるたびに、休憩がてら足の動きの特訓です。
足をまっすぐ正面に高く上げる練習をしてみたり、大股で歩いてみたり、棒高跳びの挟み跳びのように空中で両方の足を高く上げてみたり。
運動は手本を見せて補助をしてできない理由を考えて応援するだけなので、直接子供の力になれないところがもどかしいですね。
今日までの成果は、疲れて体を鉄棒に引き寄せる力がなくなった腕が回復すれば逆上がりができるんじゃないか、というところまで。
結局、現状では逆上がりができるようにはなっていませんが、娘が急遽明日の予定を撤回してまで逆上がりの特訓に充てると提案してきました。
娘の「バレエをやりたい」がどこまで娘を大きく強くしていくのか、楽しみです。